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第2回 画面へ文字、数値、記号などいろいろなものを表示してみよう


画面に文字、数値、記号などいろいろなものを表示してみよう。
PRINTという命令が「画面に表示せよ」という意味の命令だよ。
前回、計算(演算装置)機能をチェックするときに
PRINT 3+4
と入力したね。
これは詳しくみると、「3+4を計算して、その結果を画面に表示せよ」という意味の命令だったんだ。

OK
と計算結果の「7」が表示されて、計算の命令に間違いがなかったから「OK」と表示したんだ。
前回、割り算を計算したね。例えば、20÷4を計算するのに
PRINT 20/4 と入力して
5
OK
と表示されたね。
割り算の計算をする記号は「/」だったね。そしてかけ算は「*」だったね。思い出したかな。
それでは、次の計算をしてみよう。「26÷4」の計算だ。
PRINT 26/4 と入力すればいいね
計算結果はどうなったかな?
6
OK
と表示されるね。あれあれ、コンピュータが計算を間違えたね。
26÷4=6.5 のはずだ。おかしいね
実はIchigojamは整数しか扱えないんだ。小数点以下の数値は扱えないんだよ。
例えば、
PRINT 12.34 と入力すると
12Syntax error
と表示されて、小数点以下を表示しようとするとエラーになるんだ。
これからプログラムを組んで計算をしていくときに、うっかりすると忘れてしまって、表示がおかしいと悩んでしまうことがあるかもしれない。そのときは、このようにIchigojamでは整数しか扱えない、少数点以下を表示しようとするとエラーになるということを思い出そう。
さて、前回は四則演算(足し算、引き算、かけ算、割り算)を計算してみたね.
Ichigojamでは、もうひとつ計算できる機能があるんだ。これは「%」という記号を使う計算だよ。
では、どんな計算か、試してみよう。
次のように入力してみよう。
PRINT 13%5
と入力すると
3
OK
と表示されたね。これは何を計算したのかな。
これは「割り算した余り」を計算したんだ。
13÷5=2 余り 3 になるね。この「3」を表示したんだ。
Ichigojamで計算できるものを整理しておこう。以下の5つの計算ができるんだよ。
足し算・・・・・記号「+」を使う
引き算・・・・・記号「-」を使う
かけ算・・・・・記号「*」を使う
割り算・・・・・記号「/」を使う
余りの計算・・・記号「%」を使う
(注意)Ichigojamでは整数しか扱えない。

次に、文字を表示してみよう。
文字を表示するときは、表示したい文字を「”」(ダブルクォーテション)で囲むよ。
例えば、次のように入力してみよう。
PRINT "SANO"
と入力すると
SANO
OK
と表示されたかな。
では、自分の名前を画面にローマ字(アルファベット)で入力してみよう。
上手く表示できたかな。
Ichigojamで、画面の横方向には何文字まで表示できるかな。
「32文字」まで表示できるよ。
では、実際に「A」を32個表示して確認してみよう。
PRINT"AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
AAAAAA"
 と入力すると
AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
と32文字表示される。
では、少し大きな「A」を画面上で描くプログラムを考えてみよう。
いままでは、1行だけ入力して「Enter」キーを押して出力を得ていたね。
ここからは、複数行の命令を使ってプログラムを作っていこう。
一番左に行番号を入れるよ。
最初は慣れるまで、行番号は10、20、30・・・と10ずつ増やしていこう。
行番号は、11、とか、12とか整数ならばいくつでもいいけど、プログラムは行番号の若い番号から順番に処理されていくから注意しよう。さらには、ある行番号へジャンプさせる命令もあるよ。
では、次のように入力して大きな「A」を描くプログラムを作ってみよう。
10 PRINT"     A"
20 PRINT"    A A"
30 PRINT"   A   A"
40 PRINT"  AAAAAAA"
50 PRINT" A       A"
60 PRINT"A          A"
と入力できたら
RUN
と入力してみよう。
大きな「A」が出力されたかな。
では、次に自分の名前の苗字の頭文字を大きなアルファベットで表示するプログラムを作ってみよう。
さて、これがみんなが初めて自分で作ったプログラムだね。
せっかくだから、保存しておこう。
保存しておけば、電源を切ってからでも、再び電源を入れて起動してから、呼び出すことができるよ。
保存する命令は「SAVE」だよ。Ichigojamには、0,1,2,3と4つの保存場所が用意されているよ。
では、いまは、「0」番の保存場所に保存してみよう。
次のように入力しよう。
SAVE 0
正しく保存できると
Saved ○○byte
と表示されるよ。byteというのは、プログラムの大きさを表すサイズだ。大きなプログラムを組むとこのbyteの数値は大きくなるよ。
現在、入力されているプログラムの内容を確認する命令は「LIST」だよ。
次のように入力して現在入力されているプログラムを確認しよう。
LIST
10行目から○○行目までプログラムが表示されたかな。
では、前回、使った「CLS」という命令で画面をきれいにしてみよう。
CLS
画面がきれいになったね。
でも、プログラムは残っているよ。
LIST
と入力してみよう。プログラムが表示されたね。入力したプログラムは、電源を切るまではメモリ(短期記憶措置)に保管されているんだ。
しっかりと「SAVE」しておくと(長期記憶装置)に保存されて、電源を切っても、次に電源を入れたときに「LOAD」という命令で呼び出すことができるんだ。
「SAVE」でしっかり保存ができたら、一度、電源を切ってみよう。
そして再び、電源を入れてみて、「LIST」と打ってみよう。
電源を切ったら、プログラムが消えているね。
次に「LOAD」を使ってプログラムを呼び出してみよう。
LOAD 0
プログラムが呼び出せたか、「LIST」で確認してみよう。
次からは電源を切る前に、「SAVE」で保存するようにしようね。