専門演習A・B(3DCGモデリング基礎・同演習)概要(第1講)
シーンファイルの基本構成といろいろな形
POV-Rayのような3次元グラフィックス作成用ソフトでは、絵を描くというより
空間内に置いた対象に光をあてて写真を撮影するという感覚で作品を作り上げる。
その際、シーンファイルというものを書きながら作品を作っていく。
シーンファイルの基本構成
#インクルードファイル
camera{カメラの位置や撮影範囲を指定}
light_source{光源の位置や色・明るさを指定}
object{撮影する対象の形状・色や材質を指定}
今週はobjectの指定のところで基本形状の作り方についてみていきます。
直方体・球・円柱・円錐(台)・・・を作ってみよう。
直方体の記述
box{<頂点1の座標>,<頂点2の座標>}
ただし、頂点1、頂点2は、直方体の対角をなす2頂点
直方体の例
object{
box{<1,4,1,>,<3,5,5>}
pigment{color rgb<1,0,0>}
}
球の記述
sphere{<中心座標>,半径}
球の例
object{
sphere{<3,2,3,>,2>}
pigment{color rgb<0,1,0>}
}
円柱の記述
cylinder{<中心座標1>,<中心座標2>,半径,{open}}
ただし、中心座標1、中心座標2は、円柱の上面、底面に
位置する円の中心座標
円柱の例
object{
cylinder{<1,2,1,>,<5,4,5>,1}
pigment{color rgb<0,0,1>}
}
円錐台の記述
cone{<中心座標1>,半径1,<中心座標2>,半径2,{open}}
ただし、中心座標1と半径1は底面の円、中心座標2と
半径2は、上面の円。どちらかの半径がゼロのとき円錐
円錐台の例
object{
cone{<3,2,3,>,3,<2,4,2>,1}
pigment{color rgb<1,1,0>}
}
(注意)レンダリング時のエラーのほとんどは、スペルの間違いとカッコのつけ忘れです。
POV-Rayでは、保存ファイル名やフォルダ名(上位フォルダ名も)は全て半角英数です。
全角日本語漢字のファイル名やフォルダ名の下では、エラーとなります。
Last Update 2012.05.08